永久の宝物

けど、カノンはあたしを見つめたまま言った。

「愛、やっぱ帰りなよ?顔色も少し悪いみたいだしさ。」

「…でも。」


「あんた、屋久島いけなくなったらどーするの。」


…う。ごもっとも。

「…わかった。そうする。」


あたしは、うつむきながら答えた。

ホントは、卓哉に心配かけたくなかったんだよね…。


けど、こればかりはどーしようもないか。
どうせ、カノンから卓哉に話がいくだろうし。



そしてあたしは、午後の授業はパスして家に帰った。
< 67 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop