永久の宝物
「どうだ?」
俺はココアを入れながらソファに横になる愛に声をかける。
「だいぶいいよ。」
「そうか。明日、病院いこうな。」
「へ!?」
ガバッと起き上がる愛。
「ダメだよ!」
「…?」
何いってんだ?こいつは。
「明日大学でしょ?卓哉は行って。病院くらい一人で行ける。」
あ、そういうことか。
…でも、心配なんだけど…。
「でも…」
「行かないなら、あたしも行きません。」
はぁ…
俺はため息をついて、頷いた。
「わかったよ。でも、なんかあったら連絡しろよ?」