永久の宝物
翌週。あたしはもう一度病院を訪れた。
「では、招待状を書いておきます。あちらは大きな病院ですので、治療もしっかりできるでしょう。」
先生が笑いながら言った。
「ありがとうございます。」
あたしは招待状を握りしめた。
“Q大学病院”
…あたしは、今日の飛行機で九州のおばあちゃんのもとへ向かう。
そして、そこの病院にかよう。
T大学は辞めた。それしか方法はなかった。
卓哉のもとを離れるためには、これ位しないとね。
一通り準備をして、あたしは手紙を書き始めた…