お前むかつくねん

『私…篠田に会ってくる。みんなありがとう。本当にありがとう』



『ありがとうって行っちゃったけど…何でメールしないかね。篠田が何してっかわかんないじゃん。何処に行ったわけ?』



『バイト先じゃない?最近、忠犬ハチ公並に何も連絡せず待つのに、はまってるみたいだから』



『…だから、見ないでいいもんみたのに、懲りないねぇ。』




『よっぽど、篠ちゃんを待ってて、喜んでくれたのが嬉しかったのよ。本当に篠ちゃんが好きなのね。あんなマイペースな子が、誰かを思い泣いたり笑ったりするなんて、素晴らしい事じゃないの』



『だから、負けないでほしいのよ。ねっ、玉子』



『うん。強くなってくえのき見てると、なんか頑張ろって思うよ』



『友情ね。いいわね。こうして、休みでもかけつけたわけだしねぇ。私のおごりでココア飲む?』



『ココアはえのきだから…』



『でも今日は、ココアもらおっかな。ねっ玉子』



『そうね、頂きますか』
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