お前むかつくねん

しばらく待ってたら、篠田がバイトを終えて出てきた



今回は誰もいなくて、一人



仕事終わりの篠田も、超カッコいい!

ちょっと疲れた感じも、イケてるー



一人でよかった。

気まずいから、バイトの人なんかいたら、どうしょうかなって、ちょっと思ってた



『篠田!』



『…?えのき?』



篠田は、凄くびっくりしてた




『どうした?待っててくれたのか?』



『うん。…渡したいものあって』




『?』




『うん。これ、バレンタインのチョコ』


『あー。ありがとう!…これ、手作り?』




『うん。初めて作ったから、形は凸凹だけど、味勝負!なんちゃって。味も初めてだから』




『すっげー嬉しいよ。ありがとうな。作ってまでくれて。待っててもらってごめんな。めっちゃ待ったろ?』



『うんうん。連絡もせず、待っててごめんね。それに遅れちゃったし…』



『…えのき、駅まで送るよ。』




そういって、篠田は私の手を、自分のジャンバーのポケットにいれた
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