お前むかつくねん
篠田…瑞希、みずきが彼の名前だった
『…名前!?』
『うん。名前も、篠田の趣味も、篠田のチャリ通だって今日知って…。篠田の家族とか…うーんとりあえず篠田の事、私なんも知らないんだよ。篠田をもっと知りたい、こんなんで帰れない大きな大きな忘れもの…でしょ!?』
『…俺よっぽどお前にとって何ともない存在だったんだな』
『いやっあのっ』
『いいよ。それでも俺と付き合いたいと思ってくれたんだろ!?それに俺を知りたい思ってくれてる訳でしょ、嬉しいよ』
篠田と近くの公園でベンチに腰かけて話すことにした
この公園がこれから先私達の恋愛の歴史を一杯刻んでゆく公園になるとは…この時はまだ知らなかったけど…
『名前はえのきと似てんだ、実は(^^ゞ』
『!?』
『瑞希って言います』
『えっ!?みずきにみつき?にっ似てるね』
『で、家族は両親に姉貴と弟、ポテ死んだからな』
『三人兄弟なんだ』
『うん。えのきは一人っ子だったよね!?』
『うん。兄弟いないから篠田が羨ましいよ』
『俺はえのきが羨ましいけどなf^_^;』
そんな感じで、いつの間にか私達二人の空気は、ドキドキから少しだけ柔らかい感じの空気に変わっていた
でもどこか甘酸っぱい空気が漂う、まだまだ照れ臭い空気
篠田の事色々質問して、昨日より全然知れたけど、やっぱ一番聞きたかった事の答えが一番胸に残ってるな