お前むかつくねん
試練とは愛を深めるものなのですねぇ
『これ、お土産』




『あっ、ありがとう!今開けていい?』




『うん』




『…蛙の耳かき?と無事蛙(帰る)守り?』




『うん、蛙の有名な店みたいで、耳かき、気持ちいいかなって。なんか玉子とかには、彼氏にあげる土産っぽくないとか言われ、馬鹿にされたけど…』




『えのきらしくっていいよ。ありがとうな。無事蛙守りのおかげで、えのきも無事帰ってきたしな』




『篠田がバイトとかで遅い時、無事に帰れるようにって思って、遅くまで頑張ってるし…』



『ありがとう、無事に帰れるよう、いつも持っておくよ。前に貰ったサボチャンも、えのきと思って、可愛がってるよ!』



そういって篠田は、髪を優しく撫でてくれた

そうか、さぼちゃん元気でいるんだね(涙)


初めて髪を撫でられて恥ずかしくて…どきんちょうで



『それに、私耳かき超上手いしね!』



…と、わけわかんない事言っちゃった



ずっと母ちゃんにしてもらって、今も自分でするよりしてもらいたいと思うくらい、人にしたことないくせに…





『じゃあ、働きづめだった俺にご褒美くれる?』




『えっ?』
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