むかつくアイツっ!

あの日以来、俺はさらに塾を増やして勉強していた。

たまたまその日は委員会なんかがあって帰りがいつもより遅かった。
委員会の帰りに図書館で勉強する国枝の姿を見つけた。

敵を倒すには知ることからだよな
なんてことを考えながら国枝の元へいった。

「よぉ、なに勉強してんの?」

「あぁ、月下くん。今は歴史よ。」

「ふーん。」

机には散らばったメモ、教材が広がっていた。

「今日は塾とかいかねーの?俺はこれからだけど。」

「塾いってない。お金ないから。」

「…まじで?」

「うん。」

俺はあんなに塾に行っても勝てなかったのに…
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