むかつくアイツっ!
†
‡印象‡
あの女が来たのは約2ヶ月前
4月の終わりという微妙な時期だった。
その日は珍しくいつもより早く起きた。
だから珍しくいつもより早く登校してみたりした。
空も晴れてた。
「おっ!海兎早いじゃーん。」
「だろー!笑」
なんてやりとりをして、朝から全力でクラスのやつらとサッカーをした。
普段慣れてないことなんてやるもんじゃない。
あまりに珍しいことが続いたから起こったんだきっと…
朝のホームルームで先生が急に告げた。
「昨日みんなに言うの忘れちゃってごめんね。今日から転校生がきますっ!」
あまりに急な出来事だったのでみんながざわざわとしだす。
「どんな子かなぁ」
「かわいーといいよな」
「かっこいいといいなぁ。」
なんて声。
「ほらぁみんな静かに!!
じゃあ入って!」
先生の声を合図に扉が開いた。