むかつくアイツっ!

国枝は必ず8時から図書館で勉強してる。
そして昼は外の木陰でお弁当を食べて2時半まで図書館で過ごす…というのを繰り返していた。

最近は俺が食後の運動と称して図書館のすぐ隣の公園にあるバスケコートで勝負をしたりする。
相変わらず勝てなくて、今日も勝負したけどやっぱり負けた。

「何で毎日勝負してて一回もお前に勝てないわけ?」

「知らないよ…。隙が多いんじゃない?」

「むかつくっ!」

こんなやり取りをしながら国枝は汗で張り付いた前髪をうっとおしそうに避けていた。

「国枝さぁ…前髪切れば?」

「お金かかるしめんどくさい。」

うん…やっぱりこいつには女子力なんてものはないらしい。
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