むかつくアイツっ!

「今度国枝の妹に会ってみてーなぁ。」

「?いいけどなんで。」

「よく話に出てくるから。国枝に似てんのかなって気になっただけ。」

何気なく…何の気もなく聞いたつもりだったのに

「妹と私は似てないよ…」

そういった国枝は少しだけ寂しそうに見えた。
それは俺の気のせいだろうか?

「じゃあ、お先に。先に図書館戻る。」

そういいはなつとすたすたと歩きはじめる。

「あ…ちょっとまてって。俺も行くから。抜け駆けはさせねぇ。」

国枝は
はいはい、とでも言うように肩をすくめた。


それから3日後、俺は国枝と一緒に国枝の妹を迎えに行くことになった。
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