むかつくアイツっ!

いつも通り決まった時刻。
2時半に図書館をでる。

「ねぇ…ほんとに妹に会うの?」

国枝は怪訝そうに尋ねた。

「行くって何度もいったろ。」

このやり取りを何度繰り返したことか。

「会わせたくないとか?」

「ううん、別に。ただ、妹を紹介したり初めてだから何て言うか…。」

珍しくはっきりしない口調。
なんだそんなことかと俺は笑った。

「んなこと気にしないって。」

そんな俺を見ながら

「月下くんて変わってるよね。」

と国枝が呟いた。

「は?国枝のが変わってるだろ。」

「うん…だから。私にこんなに突っ掛かって来る人初めて。」

それは邪魔と言う意味か?
なんて不安になったけど突き放された感じじゃなかった。

「お前は俺のライバルだからな!」
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