むかつくアイツっ!
保育園に着くと慣れたように国枝は中へ入って行った。
俺は後ろをついていく感じ。
「保育園って夏休みもやってるんだな。」
「うん。家、共働きだから。」
そんな俺達を見つけた先生が誰かを呼ぶ。
「佳奈ちゃーん。お姉ちゃん迎えに来たよ。」
佳奈ちゃんと呼ばれた子は嬉しそうに走ってきた。
「伊代ちゃん!!」
国枝はそっとその子の頭をなでると、その子はほんとに嬉しそうに国枝に抱き着いた。
「今日もお迎えありがとう!」
「うん。」
やっぱり国枝は柔らかい表情なんだよな。
なんて考えていたら視線を感じた。
「伊代ちゃん…この人だぁれ?」
「月下くん。私のクラスの人。」