表の嫌い、裏の好き
『えっ!?
ちっちゃ!』


いつも誰かしらにそういわれるあの子


『うるさい!
ちっちゃくないもん!』


絶対ちっちゃいのにそれを否定する


俺は背の順で並んだらいつも後ろのほ
うだったから、あの子の気持ちはよく
わかんない


でも無償に庇いたくなったんだ


いつしか、会話もあまりしないあの子
を目で追うようになっていたんだ


『小さいほうが可愛い』


勢い余って言っちゃったことがある


周りの奴等にはかなりからかわれたけ
ど、あの子は…


期待するような顔じゃなくて、


尊敬するような、嬉しそうな顔で、キ
ラキラした目で俺を見てきたんだ
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