あいことば
そう言って駿くんは笑った。
笑ったときの目元が亮ちゃんと似ている。
それに気づいているのは、きっと、あたしだけだと思う。
駿くんの笑ったときの目元、かみのかきあげ方…
駿くんと亮ちゃんの似ているところを見つけるたびに、あたしの胸はざわめく。
「まぁ、駿くん!
あたしにまかせて!!
あたしが、とっておきのプレゼントを用意しといてあげるから。」
あたしはニヤリと笑った。
空は快晴。
気分は上々!
あたしは自分の作戦を想像して気持ちを高鳴らせた。