あいことば
あたしが家に帰り着くと、待っていたのは気合い十分のりんだった。
「おーそーいー!
ほらっ、シャワー浴びてきて!」
荷物を下ろすとすぐに、そう言うりんにお風呂場に連れていかれた。
あたしよりも、なぜかりんが楽しそうだ。
「美容室の予約入れてあるから♪
早めにねっ!」
「はいはい。」
お風呂場から出て行くりんに向かって返事をした。
汗でベタついたシャツを脱いだ。
爽やかな開放感に包まれた。
部活でかいた汗をシャワーで流しながら、あたしは鼻歌混じりに気分があがっていった。