あいことば
駿について行くと、神社の隣の公園についた。
神社に比べて、ここはまだ人が少ない。
あたしたちは空いているベンチを見つけて腰掛けた。
「もう始まるんじゃねぇの?」
駿が時計を見ながら言った。
あたしと駿は、2人並んでベンチに腰掛けていた。
あたしたちにとっては、お互いが隣にいるってことが当たり前になっている気がする。
でも、あたしにはそれが何より心地よい。
あたしには、この位置が当たり前になりすぎているんだ。
ヒュー…
ドーン……
そんな音とともに、花火が始まった。