あいことば


「亮ちゃん、今日はありがとね!

わざわざ送ってもらっちゃって…。」


「別にいいって。

そんなこと気にするな!
それじゃあな。」



亮ちゃんがそう言って自分の家の方に向かって帰りだした。



と思ったら、途中で止まってくるりと振り返った。




「そうそう。

お前、あんま1人で泣くなよ。」


亮ちゃんはそれだけ言って、すたすたと帰っていった。



あたしは亮ちゃんの言葉にびっくりして言葉が出なかった。




< 226 / 365 >

この作品をシェア

pagetop