あいことば


「ファイトー!」




あたしは声が枯れながらも叫んだ。




駿からバトンが先輩に渡った。



駿が引き離した分の貯金がきいたのか、先輩たちは余裕の走りを見せていた。







2年生の先輩に渡り、そして3年生のアンカーの先輩の手に渡った。



アンカーは元陸上部主将の風元先輩だった。



先輩は、さらに2位との差を広げながら雄叫びをあげて走っていた。



< 346 / 365 >

この作品をシェア

pagetop