あいことば


駿のその一言で、さらにりんがさらにうつむく。

「……恋愛がらみ…?」

あたしが駿に聞く。



駿が、先輩たちが去っていった方を見ながら言う。





「ここにいた先輩の中の1人、サッカー部の先輩の彼女だった」


…先輩の彼女……



たぶん、泣いていた先輩だろう。




そこまで考えたときに、あたしは前にりんが言っていたことを思いだした。


『あたし、部員全員から告られた』




りん、昨日そう言ってたよね…?




あれは、たぶんうそじゃないだろう。


でも、先輩のなかには彼女がいる人がいたの…?



< 43 / 365 >

この作品をシェア

pagetop