ヤンキーで俺様な、あたしの彼氏
「ココ、あたしの家……」




そう言ったあとも、樫木くんは信じられないとでもいった顔をしている。



そうだよね。




学校でも派手な部類のお姉ちゃんと、あたしが姉妹なんて……思いもしないかぁ。








以前学校の友達に、『永井朝子って、あたしのお姉ちゃんなんだぁ』って言ったら、




『なんの冗談!?』って、みんな口を揃えて言ってたっけ。




お姉ちゃんは美人で社交的で、




メガネでガリ勉のあたしとは、真逆の人。




……うん、そんなのはわかりきってることなんだけどね。








「もしかして……」




樫木くんが眉をひそめてあたしをジッと見つめる。




「……え?」




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