ヤンキーで俺様な、あたしの彼氏
アハハ……


あたし、なに考えてるんだろう。



我にかえり、自分の部屋に入る直前、



となりのお姉ちゃんの部屋から、色んな人たちが一斉に笑う声が聞こえてきた。






……うわ~、相変わらず楽しそう。



なんかいつも笑ってるんだよねぇ……。



なんの話してるんだろー。



きっとまた樫木くんも……。



あたしは樫木くんの笑顔を思いうかべそうになって、



慌てて頭を振った。







……ん!?



なんだか視線を感じて振りかえると、



トイレからの帰りなのか、一人のヤンキーさんがあたしのうしろに突っ立っていた。




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