ヤンキーで俺様な、あたしの彼氏
「ウソッ!?」




冗談にしては、ひどすぎる。





キスまでして、こんなウソつくなんて……。





半泣きになってると、樫木くんはさっきの余裕の笑みとは一転、照れたような表情で頭をかいている。









「最初は、クラスに浮いたヤツがいるぐらいにしか思ってなかったけどな?

よく観察してたら、真面目だし優しいし、一生懸命で……あと、ドジなとこ?」




しかも、いつも見られてたなんて……全然気づかなかった!




「ドジってどういうこと!?」




思わずツッコムと、樫木くんがたまりかねたようにプッと吹きだした。





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