年下Boy or 元彼氏
「藍ぃ…」
「ったく…体調わりぃなら連絡しろよ。ベットまで行けるか?」
「…ん。」
藍は優しく私を支えながらベットまでついて来てくれた。
「寝てろ。今日はずっと傍にいるから。」
そう言いながら藍は私に布団をかけてくれた。
「…うん。」
「…大丈夫だよ。」
「!」
言って欲しかった言葉。
藍は私の事…何でもわかっちゃうの?
何で私が今1番欲しい言葉を簡単に言ってくれるの…?
「…ッ…」
また涙が溢れる。
また藍に年上のくせに馬鹿にされちゃうかな?
でも今日は馬鹿にされてもしかたない。
だって今は藍が年上みたいだもん。
「泣くな。馬鹿。」
心配そうに頭を撫でてくれる藍。
「だって…怖かった…。このまま死んだらどうしよって…。来てくれて…ありがと…」
「はぁ…。本当に馬鹿。熱は?」
「…39:6分あった…」
「はぁ!?馬鹿!何でこんなになるまでほっといたんだよ!?連絡もしねぇし。本当に死んでも文句言えねぇぞ!?」
「うん…。反省してる…」
今日のは私が悪いもん。
「ったく。連絡してくれたら何か買って来てやったのに…」
「ごめん…。迷惑だと思ったの。」
「あのなぁ…。一人で泣かれてた方が迷惑だし。苦しい時は甘えろ。ってかもういいからしゃべんな!寝ろ!」
「……」
不安。寝て起きたら藍がいないんじゃないかって…怖い。
「…安心しろ。傍にいる。離れないよ。」
ズルイ…。こんな優しい言葉に優しい笑顔を見せるなんて…。
「…我が儘でごめんね…?」
「いいよ。早く寝な?」
優しい藍を見て…私は目を閉じた。