年下Boy or 元彼氏



「…っん…」



朝…?って…私…あれからずっと寝てたって事?




「本当に体調悪かったんだ…。まだだるいし…」



「んっ…」



「え…?」




藍が私の手を握って寝てる。




本当に…ずっと傍にいて看病してくれてたの…?




枕の氷もおでこのタオルも冷たい。



ずっと…ずっと…看病してくれてたんだね。




ありがとう…。



「んっ…?」




あっ…起きちゃう?




「んっ…俺…寝てたのか…。」




藍が目を擦りながら体を起こした。




「あっ、小姫!体調は?」



「おはよ。ありがと。随分よくなった。」



「そっか。よかった。」




藍は寝ぼけてるのか頭がまだ目覚めてないのか手を離さない。




「藍…。手は離さないの?」



「は?手?」




藍が意味わからないという顔をした。




だけどすぐ意味はわかったみたい。




「げっ!!!/////俺…お前…手…」




言葉になってないし…。




「私が不安がるから握ってくれてたんでしょ?ありがとう。」




「あっ…うん////」




照れてる、照れてる。




「藍…」



「ん?」



「本当に…ありがとう」



藍がいてくれてよかった。




「は?何もしてねぇし」



「ふふ。素直じゃないなぁ。」



「うっせぇ。」




でも知ってるよ?




藍の言葉の中には優しさがある。



藍の優しさは無限大なんだね。




藍の優しさがこもった言葉が大好きだよ。




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