年下Boy or 元彼氏



「藍、大学行かないの?」



「しゃべるな。熱はかる事だけに集中しろ!」





意味不明なんですけど?




でも反抗したら怒られるから黙ってた。




ピピッ、ピピッ!




「何度?」



「38:5分…」




「まだあるな…。寝てろよ?」




「はぁい。」




体温計を藍に渡して布団に潜る。




「昨日よりは下がったし…よかったな?」



「うん…。ありがとう」



「どーせ、レポートで徹夜してたんだろ?んで体調不良」



うっ…おみとうしですか…。




「言うこと聞かねぇからこんな事になんだぞ?反省しろよ?」



「はい。反省してます。」




もぅ、あんな不安な夜はこりごり。




「で…藍は大学行かないの?」



「行くよ。」




あっ…行くんだ…。だよね…藍には藍の都合があるんだし…。




「そっか…。なら早く行かなきゃ?」




「そんな顔すんな。レポート出したら戻ってくるから。」




私の顔を見て藍は優しく笑った。




「え?」



「1時間位で帰って来るから。」



「…来てくれるの?」



「病人はほっとけねぇし。また泣かれたら心配だし?俺が帰るまで寝とけよ?」




「…ありがとう。嬉しい…」



迷惑ってわかっててもやっぱり嬉しい。




病気の時って、凄い不安になるんだもん。



「何か欲しいものあるか?帰りに買ってくるけど」



「ううん。藍がいたら何もいらないよ…?」



「!!!///////」




素直な気持ちを伝えてみたら藍の顔は真っ赤。




でも本音だもん。藍がいたら寂しくないし。




何より安心するんだよね。




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