年下Boy or 元彼氏



「藍?大丈夫?」




真っ赤な顔が戻らない藍が少し心配になった。




「うっせぇ。黙って寝てろ。ばーか//」




そんな暴言はかれても全然怖くないよ?




可愛いなぁ。藍は。




「藍のばーか。」




「黙れ!まぁ…適当に買ってくるな?ちゃんと寝てろよ?」



「うん。行ってらっしゃい。気をつけてね。」




「…行ってきます。」




藍は少し微笑んで家から出て行った。




“行ってらっしゃい”と“行ってきます”…か。




不思議だよね。その言葉で不安が無くなってしまったんだ。




そりゃ、一人になったらやっぱり寂しいけど…藍が帰って来るってわかるから。




今度は“行ってきます”じゃなくて“ただいま”って言ってくれると思うから。




だから私も“行ってらっしゃい”と“お帰りなさい”をちゃんと言ってあげたいな。




さっき交わした言葉は口約束みたいだよね…?




忘れたら承知しないからね!




藍が早く帰ってこないかなって、願ってる私なのでした…。




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