年下Boy or 元彼氏
「…ッ!」
「あっ、目、覚めたか?」
「…はぁ…はぁ…」
ここは…私の部屋?
今のは…夢…?
「…あ…い…」
「お前、寝汗かいてんじゃん。着替えて来いよ」
藍…だよね…?
「どしたよ?」
「…」
「小姫…お前泣いてんの?」
怖かった…。凄いリアルな夢で…。
何で…何であんな夢を…?
体が震える。
すると…。
「変な夢でも見たのか?顔色悪いぞ?」
藍が私を抱きしめてる。
震えが止まった…。
「…ん。ありがとう…」
「体調不良だから悪夢でも見たんだよ。夢なんだから気にするな?」
「…藍…」
「ん?」
「消えないで…。お願い…」
「…え?」
消えないで…。藍も矢島も。
二人共…私の大好きな人だから。
「消えないよ。ずっと傍にいてやるから。」
「!」
藍の言葉で不安が消える。
藍の笑顔で安心する。
私の今の言葉は藍にとっては意味不明なはずなのに…。
ありがとう…。
「…安心したか?」
「…うん。ありがとう。」
「うん。なら着替えて来い?後、携帯鳴ってた」
「うん。わかった。」
携帯を持って風呂場に行った。