年下Boy or 元彼氏
「小姫!」
俯いてる私を藍が上にむかした。
「…藍…?」
涙声で藍に尋ねる私。
何で藍はそんなに優しい笑顔をしてるの…?
私、迷惑かけたのに。
何で笑ってくれるの…?
「小姫の我が儘でもなんでもねぇよ。」
「…え?」
「俺が小姫が心配だから傍にいた。小姫が謝る必要なんてねぇよ?」
「だけど…私が傍にいてって言ったから…!」
「じいちゃんには悪い事したって思ってる。だけどさ…俺は小姫の方が大事だった」
「…!」
「小姫の傍にいてやりたいって。小姫を支えたいって思ったんだよ。」
「藍…」
「小姫の我が儘なんか関係ねぇよ。小姫が帰れって言っても俺は帰らなかったと思うぞ?」
「…藍…。」
藍の優しさは無限。
いつも私を包む優しさを藍は持ってる。
藍の言葉で私は一喜一憂してるよ?
「…藍…ごめん…」
“ごめんなさい”を言ようとすると藍に止められた。
「“ごめんなさい”じゃねぇだろ?」
また優しい笑顔で私の心を温めるの。
「…ありがとう」
この言葉を藍に伝えると藍は嬉しそうに…そして照れ臭そうに…
「どういたしまして」
って呟いてくれたんだ。