年下Boy or 元彼氏
「寝とけ?片付けは俺がしとくから。」
「…藍…」
「ん?」
スポンジに洗剤をつけながら藍は私の方を見る。
「いつも本当にありがとう」
藍への気持ち。
今日は感謝だけ…。
こんな簡単な言葉じゃ足りないけれど…。
これから感謝の気持ちを藍に沢山返せるようにするから。
だから今日はこんなちっぽけな言葉で勘弁してね?
これ以上の言葉は…私,馬鹿だからわからないんだ。
無限にある藍の優しさを私は大切にしたいよ。
誰もが持ってるものじゃない。
藍だから持ってるって私、そう感じてる。
私が感謝の言葉を藍に言うと…。
藍はいつもの優しい顔で笑ってくれたんだ。
その優しい笑顔を見て私も…藍と同じ笑顔になれた気がした。