年下Boy or 元彼氏
「んーっ!快晴ですなぁ♪」
「すっかり元気だな…。お前」
次の日、私は熱も下がり体調万全だった!
久しぶりの外の空気をしっかりと吸い込む。
「はぁ…。気持ちぃ♪やっぱり人間、健康が1番だよね!?」
「あー…そうですね。」
藍はすっかり、優しい藍からいつもの意地悪な藍に逆戻り。
まぁ、ずっと優しかったら藍じゃない感じするしね。
意地悪な藍も藍自身だし?
「よーし!今日は私の復帰祝いにご飯でも食べに行こう?」
「もちろん、小姫の奢りだよな?」
ニヤッと笑って私を見る藍…。
だけど、今日はもちろん…。
「藍の奢りでパスタに決定〜☆」
もちろん藍の奢りです。
「はぁ!?奢りは俺かよ!普通は感謝の気持ちで小姫だろ!?」
「感謝は昨日、言葉で伝えたからいーの♪」
「お前、ふざけんな!ならせめて、俺の好きな店だろ!?」
「今日の気分はパスタなの。拒否権は藍には無し!」
「小姫ぇ!」
藍が凄い顔で走って来る。
逃げなきゃ♪
私は知りませんでした。
あの時の悪夢が、私の前に現実として現れるなんて…。
ピルル…。
【着信 矢島】
「待て、馬鹿!」
「いやぁ♪」
私は矢島の着信に気付かなかった。