まばたきの恋
あたしは臆病者だ。
”一目惚れなんて、するもんじゃなかったな”
人の好意には何にも代えがたい安心感がある。
その包容力にすがったのは自分自身で、
寄りかかる壁を失くして傷ついたのも自分自身で、
自分の変わりゆく思いすら、
いつまで経っても認められずに、
そうして誰かを傷つけて、逃げて、
同じ過ちを2度繰り返すところだったんだ。
もう遅いのかもしれない。
でもね、それでも伝えたいの。
ようやく向き合えた”こころ”は、
とてもいとおしいものだった、と。
それからもうひとつ、
あなたがすきだと。