大好きだったよ。
とっても楽しかった。


とっても嬉しかった。


とっても安心した。


「それで...バスが行く方向にまっすぐ行って...えっと、2つ目の角を曲がる。そう!そんなカンジ」



『カンジって...。いいんだろうな。本当に』


「うん。大丈夫。ってか、ホントに来てくれるの?」


『おう。だって、帰れないんだろ?』


「...うん。ありがと」



ちょっとだけ、照れくさかった。


頬をポリポリと掻く。


『じゃな。また、連絡するから。』


「うん。バイバイ」


海はやっぱりすごいや。



お母さんのことなんて、忘れさせてくれたよ。



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