大好きだったよ。
そこでハッと目が覚める。


またエレンちゃんがあたしの顔を覗き込んでいた。


「大丈夫?」って英語で言うエレンちゃんを無視して、



ケータイを開く。



ずいぶん寝てしまっていたみたい。



もう、とっくに夜で、



もうすぐ日付が変わるころ。



額に出ていた汗を乱暴に拭って



海に電話を掛ける。


「もしもし?」


『ん?何?』



「来ないで!こっち、来ないで」


『はぁ?何を今更...』


「いいから!絶対来ないで!お願い」


理由を言えば良いのに。


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