大好きだったよ。
そして、待ちくたびれた50分後。



すぐさま、海に電話掛ける。


もう、目は真っ赤で、


鼻水が止まらない。


鼻をすすって、完璧鼻声で、


「もしもし」



なんて言ってみる。


『ん?また?』



「...来ないで。海が死んじゃうの」



冷静になるって決めてた。



『泣いたな。めっちゃ』



声だけで海は分かっちゃうんだ。



「...あたし、1人で帰れるから。帰るから」




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