大好きだったよ。
「知ってるの?」


『うん。おかしいじゃん。普通に』


笑っていた、海が。


「じゃぁ、何で?」


『俺は海潮の幼なじみなの。彼氏なの。だろ?』


海のこえがちょっと強ばった。


「うん...」


『早く海潮に会いたいの。明日には会えるわけだろ?』


「うん...」


『海潮がこっちに来たらどうなる?遅くなるだろ?』


「うん...」


『だから』


「だからって...海が死んじゃったら...!!」


『それでも俺は海潮に会いたいの。死んででも。命掛けてでも』



< 194 / 220 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop