大好きだったよ。
あたしは海を信じるって決めたんだった。


忘れてた。


忘れてたよ。


そうだった。


「わかった...もう、電話しない」


決めた。


『そっか。じゃ、また、明日。ぐらいな』


「うん。また明日、ぐらいね」


『おう。』


海の声は頼もしかった。


何があっても、


どんな夢を見ても、


海だけを信じるって、決めた。


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