大好きだったよ。
「...は?」


「は、って...そのまんまだし」


「ちょ...海。冗談キツイよ?」


動揺を隠せない。


そんなはずないよ。


海があたしのこと好きだなんて、そんなはずないじゃない。


「冗談なんかじゃないし」


...は?


何いってんの?


「ガチ。そんな冗談言わないよ」


海が先に歩いていく。


小走りで付いていく。


追いついたら、海の腕を握った。



あたしなりに、あたしも海が好きだよ、



って言う返事のつもり。


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