大好きだったよ。
ギュッ___...。


「へ?」


「笑えてない」


「...へへ」


「ごめんな?」


「ううん。別に」

「何それ」

「いいよ。って意味」


「んで?何で泣いてたの?」


「何となく」


フワっと海の大きな手が頭に乗る。


同じシャンプーのはずなのに。


海の髪がいいにおい。

「何となくって...。」

「...寂しかったから。」


「...そっか。ごめんな?」

海が大きな手で、頭を優しく撫でくれる。


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