大好きだったよ。
もう、全てが嫌になって、


どうしようもないイラつきがただただ募っていく。


そんなとき、


ケータイが震えた。


海?


なんて思ったあたしはバカ。


ディスプレイには

“お母さん”


の文字。

「...もしもし」


『あ、海潮?』


「何...?」


『元気ないね。どうしたの?』


「ううん。なんでもないよ」


『そう...あのね...』

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