幼なじみと恋物語

「……！？」




案の定、ケイは驚いてる



わたしがこう言うとは、１ミリも考えなかったの？




「でも晴は……」


「ケイが思ってるのと違う。わたしは、恋愛感情でケイが好きなの。家族でも、幼なじみでもないの。わたし、ケイのことずっとそうやって見てたの」


「……晴、破んの？俺たちの“約束”、破んの……？」


「破るよ。だってそうしないといつまでも待ったままで、ケイに何も言えないから」


「破ったらどうなるか覚えてんの？」


「覚えてるよ」


「じゃあどうして……」


「ケイが彼女作ったから。わたしの方がケイのこと知ってて、つき合いだって長いのに、あとから出た人にとられたくないの」


「晴、」


「幼なじみがイヤなの。彼女になりたいの。わたし、ケイの……」


「取り消せ！！」