幼なじみと恋物語
1人残されたあとで、タイミングよく携帯が鳴った
「……はい」
『あ、晴?予定がちょっと早くなったから、お母さん、8時頃に前に教えたマンションに着きそうなの』
「そう……」
『明日って言ったけど、晴がいいなら今日こっち来てもいいわよー?」
携帯を持つ手が、震えていた
もうここに居る意味はない
ケイは他人で、お父さんには殴られて、疲れていた
だから
「8時、そっちに、……行く」
そう答えた