幼なじみと恋物語
「……で?」
ついてすぐ、野水が言った
「あんたは一体なに」
晴と話してるときとは違う
すんげー冷たい目をしてる
「て言うより、晴との“約束”全部覚えてんの?」
「当たり前だ!」
「じゃあ晴が居ないことくらいわかるんじゃないの?」
「他人になったからだろ」
「……バカじゃん。あんた、何年晴と居たの?なんも晴のことわかってないじゃんか。」
呆れたように吐き捨てて、野水は屋上を出ていった
残った俺は、柵にもたれ掛かって、真っ青な空を仰いだ
意味が分からなかった
なんで晴が今日居ないのか、野水がなにを知ってて教えてくれないのか
「わっかんねー…」