幼なじみと恋物語




「ケ……」


「俺が先に約束破ったのに、それ覚えてなくて……っ。一方的に晴が悪いんだって思ってた。

告白されたのは、すっげー、もう本当に嬉しかった。

先輩とつき合ったのだって、晴に俺を意識して欲しくて、……ダメなことした。

この1週間の間、隣りに晴が居なくて寂しかった。

俺、晴居なきゃダメ。本当にダメ。なにもやる気しない。離れたままなんてヤダ。

晴、俺の隣りに居て?ずっとずっと、隣りに、……居て?」




頭を上げたケイを見て、思わず笑いそうになった



涙で、幼い子どもみたいにグチャグチャだったから




「ケイ、おいで?」




そう言えば、パッと顔を輝かせて、わたしの方へ寄ってくる









< 122 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop