幼なじみと恋物語
わたしも起こして、ベッドの上で向き合う形に座る
ケイは、おもむろにわたしの左手を取って、薬指のつけねにそっとキスを落とす
「次、ここにつけるから」
「……それ……」
「大人になったら、結婚しような」
「……っうん!」
うれしさのあまり泣き出したわたしを、ケイは優しく抱きしめてくれた
しばらくジッとしていたわたしは、まだプレゼントを渡していないのに気づいた
慌てて、机に置いてあったカバンから包装された長方形の箱をケイに渡す