幼なじみと恋物語




わたしの両親は、わたしが小4のときに仕事が理由でケンカして、別居を始めた



大きな会社に勤めていたお母さんは、今、海外のどこかにいる



出て行くときに、「迎えにくるからね」と言ったお母さんを信じて、お父さんに甘えた



けど、2年が経ったとき、お父さんの勤めていた会社が倒産した



お父さんは仕事をせずに、お母さんからの仕送りで遊び始めた



必ず深夜に帰ってきたお父さんは、お酒と香水の臭いを纏っていた



寂しくても、昼まで寝て、学校から帰ったらすでに居なかったから、何も言えなかった



でも、限界がきた



一昨年のクリスマス



高校を決める最後の日に、たまたま家にいたお父さんに、一言、声をかけた







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