幼なじみと恋物語
「夜、遊びに行かないで。わたしのことも考えて」と
そうしたら、お父さんはわたしを殴った
突然だった
「俺がどんな思いでいたか知らないクセに!自分のことだけ考えるな!」
そう叫んで、何回もわたしを叩く
数分の間の出来事だったのに、何時間にも思えて、肩で息をするお父さんが目の前にいるのが恐くて、ただ、震えていた
それから、お父さんはたまに家に帰ってきては、わたしを殴って、出て行くを繰り返している
「―――……晴!」