幼なじみと恋物語




「夜、遊びに行かないで。わたしのことも考えて」と



そうしたら、お父さんはわたしを殴った



突然だった




「俺がどんな思いでいたか知らないクセに!自分のことだけ考えるな!」




そう叫んで、何回もわたしを叩く




数分の間の出来事だったのに、何時間にも思えて、肩で息をするお父さんが目の前にいるのが恐くて、ただ、震えていた



それから、お父さんはたまに家に帰ってきては、わたしを殴って、出て行くを繰り返している




「―――……晴!」






< 56 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop