幼なじみと恋物語




「はい」


『―――あ、晴?』


「え?」


『わかる?お母さんなんだけど……』


「……うん」


『7年間、何もしなくてごめんね。元気だった?』


「うん」




どうして、今かけてきたんだろう



7年間、本当になんの連絡もなかったのに




『お父さん、なにしてる?』


「……お母さんが海外行ってから、2年くらいで会社倒産したよ」


『知ってるわ。エアメールがきたから。問題はそのあと。』


「え?」


『晴、あなた何かされてるんじゃない?』


「……っどうして?」


『お母さんの会社の友達から連絡がきたの。たまたまあなたを見かけたときに、袖の下に痣が見えたって』


「……!」







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