幼なじみと恋物語
「宮坂だって覚えてるかわからないんだったら、1つくらい……」
「わたしは破りたくない。2人の決まり事だから、大切にしたいの」
きっぱりと言い切ったわたしの頭を、真梨は撫でてくれた
「えらいね。晴」
「ありがとう」
「もう戻ろう。6限、始まるから」
立ち上がって大きく伸びをした真梨の正面に立つ
「わたし、真梨が親友で良かった」
「過去形にすんな」
「あぅっ」
照れ笑いとした真梨は、わたしの額を指で強く弾いた