幼なじみと恋物語
「あー、うまかった」
「キレイに食べてくれてありがと」
「またから揚げよろしく!」
食器を流しに運んで洗い始めた
「スーツ、親父に借りるからさ、晴はベスト作って」
「何色の?」
「黒で」
「わかった」
「……晴」
「んー?」
「晴ってさ、……好きな奴とか、居たりする?」
「え!?」
なっ、なんだろう急に
いや、わたしはケイがずっと好きだからそう言いたいけど
“約束”だし……
「やっぱいい。答えないで」
洗い物を終えてゆっくりする間もなく、ケイは帰って行った